アメリカのカリフォルニア州で発生した、子供13人監禁事件。
逮捕されたのは実の親であり、13人もの子どもたちが長期間監禁状態にあったということが、大きな話題を呼んでいます。
逮捕されたデイビッド・アレン・ターピン容疑者(56)とルイーズ容疑者(49)が、子どもたちにしてきた虐待の実態が次々に明らかになり、事件に関するニュースを知れば知るほどはらわたが煮えくり返る思いに駆られます。
鬼畜夫婦はどのようにして子どもたちを監禁し、拷問してきたのでしょうか。
報道された情報から、耳を覆いたくなるような10の虐待についてまとめてみました。
大家族の幸せな一コマ…?
この写真は容疑者の結婚式に撮影されました。
ルイーズ容疑者に抱っこされている赤ちゃんと容疑者と一緒に写真に収まっているのは、虐待を受けていた子どもたちです。
この頃すでに虐待が始まっていました。表向きは幸せそうな大家族だったかもしれませんが、実際は真逆。
子どもたちはどんな思いで結婚式に臨んでいたのか考えると、切なくなります。
容疑者が我が子に対して行った10の虐待
1.子どもたちは鎖につながれて監禁
子どもたちははじめ、ロープで拘束されていました。
しかし、ロープを自分で解いてしまう子供がいたため、夫婦は南京錠付きの鎖を使うようになりました。
そして、トイレにいくときでさえ鎖をつけたままという徹底ぶりで、子どもたちを拘束していたのです。
また、発見されたとき何人かの子どもたちはベッドや家具で鎖につながれていて、部屋には尿による悪臭が漂っていたということです。
2.「おしおき」するとき殴ったり首を絞める
事件について開かれた記者会見で検察は、保護された13人の子供は、日常的に殴られたり、首を絞められたりするという虐待を受けていたことを明らかにしました。
夫婦は子どもたちに「おしおき」と称して、拷問を行っていたわけですが、子どもたちは「殴られるのは当たり前のこと」と感じるようになるほど日常的になっていたようです。
そして「おしおき」は、回を増すごとに激しくなっていき、数週間から数ヶ月も続いたといいます。
これはもうおしおきや虐待を通り越して、拷問と呼べるかもしれません。
3.トイレにいくのを制限していた
子どもたちは、鎖でつながれていた上、自由にトイレに行かせてもらえませんでした。
警察が子どもたちを発見したとき、部屋は尿と排泄物で悪臭がものすごかったといいます。
汚物まみれの部屋で自由を奪われた子どもたちは、これが当たり前と思っていたのでしょうか。
それとも生きる希望を失い、絶望感でいっぱいだったのでしょうか。
想像しただけで胸が押しつぶされそうです。
4.入浴は年に1回
子どもたちが許された入浴は、年に1度。
入浴と言ってもシャワーです。
そしてそれは、1日に1度ではなく年です。
はじめこれを聞いたとき耳を疑ってしまいました。
1年に1回しかシャワーが浴びられないなんて…
年に2回、という報道もありますが、どちらにしても極端に少なすぎ、とても正常の範囲内とは言えません。
5.食事は1日1度
監禁されていた子どもたちの食事は1日に1度。
13人の子供は2歳から29歳と幅広いですが、発見されたとき警察はみんな未成年かと思うほどみな華奢だったそうです。
家から抜け出し監禁発見を通報した17歳の少女は、あまりの衰弱ぶりに10歳ほどに見えたそうです。
また、12歳の少女の体重は、7歳時の平均体重並みだったとか。
食事は1日1度と言っても、決していい状態だったとは言い切れませんね。
夫婦はどんな食生活をしていたのかということですが
- ルイーザ容疑者はよく近所のピザ屋でピザやサンドイッチを買っていた(自分の分だけ)
- お腹の空いている子どもたちの前で、夫婦はかぼちゃパイなどを頬張った
- 裁判に出廷したデイヴィッド容疑者は、(拘束のため)鎖をお腹に巻いているが、その上から肉がはみ出ている
という報道からすると、好きなときに好きなものを好きなだけ食べていたようです。
子どもたちがとても細いと指摘されても「背が高くてひょろっとしているお父さん(デイヴィッド容疑者)にみんな似ている」と、冗談を飛ばしていたというルイーザ容疑者。
完全に感覚が麻痺してしまっていますね。
6.おもちゃで遊ぶことを禁止
子どもたちはおもちゃで遊ぶことを固く禁止されていました。
ですが、監禁されていた家からは、包装されたまま放置されているおもちゃがたくさんあったそうです。
わざわざ買ったのか、それとも他の人からのプレゼントなのかわかりませんが、おもちゃをわざと見せて遊ばせないとしたら、根性悪いですよね。
7.医者や歯医者にかかることを禁止
記者会見で検察は、子どもたちが4年間医者にかかったり、歯医者に行ったことがなかったということです。
行かせてもらえなかった、といったほうが正解なのかもしれませんね。
医者に行けば虐待がバレてしまう可能性があるから、と考えたからでしょうか。
子どもたちのことは全くどうでもよかったのでしょうか。
これまでの虐待を見てみると、どちらも理由に当てはまりそうですね。
8.手首から上を洗うとお仕置き
子どもたちは手を洗うときに、手首から上を洗うと「水遊び」とみなされ、罰せられました。
シャワーも水遊びに入るからなかなか浴びさせなかったのかもしれません。
おもちゃ遊びを固く禁止していた厳格な夫婦ですが、ここまでくるとしつけというより虐待ですよね。
9.生活していくために必要な日常的な知識を教えない
13人の子どもたちは「ホームスクーリング」で学習を受けているということになっていたようですが、ろくに受けていなかったようです。
特に成人した子どもたちは、実年齢より能力が幼く、「薬」「治療」「警察官」という意味が理解できないことが分かりました。
「え、本当に分からないの?」
と、ツッコミを入れたくなるほどですが、それほど子どもたちは何も知らない、というか教えてもらっていなかったことになります。
10.明け方まで寝かせなかった
子どもたちは明け方まで起きていて、日中寝る生活を強いられていたようです。
「起こされていて」のほうが正しいかもしれませんね。
ある近所の住人によると、夫婦が夜中の3時ころ家の中で子供達をサークル状に行進させているのを何度か見かけたということです。
日中寝ていれば、外で遊んだり、他の人に気づかれる確率が低くなるからでしょうか。
13人の子どもたちは、何から何までコントロールされていたんですね。
子どもたちが何をしたというのでしょうか。
子どもをなんだと思っていたのでしょうか。
普通親なら衰弱していく子供の姿を見るのは耐えられないはず。
ここまで自分の子供に虐待をするなんて。
異常すぎて言葉が見つからない!
子どもたちの現在の様子は?
監禁されていた13人の子どもたちは、病院で手当を受けています。
担当の医師によると、子どもたちの何人かは
- 栄養失調
- 知機能障害
- 神経障害
といった症状が見られるとのこと。
さらに、長期間の監禁によるストレスで、精神的に不安定になっているようです。
子どもたちの中には、夫婦に身体的精神的にめちゃくちゃにされたことが明確だとわかる子もいるようです。
これを聞くと絶望的な気持ちになりますが、それでも悲惨な監禁生活に終止符を打つことができただけでも良かったです。
そして、子どもたちには1日も早く、少しでも普通の生活ができる状態に回復してほしいと思います。
夫婦は子どもたちとともに2010年にテキサス州からカリフォルニア州に越してきて、現在の家に住み始めたのが2014年ころということです。
虐待はその頃からエスカレートしていたと考えられています。
夫婦は子どもたちを監禁していた自宅を私立学校として登録、夫みずからが校長としていましたが、この夫婦は一体何がしたかったのでしょうか。
一部の報道では、夫婦は敬虔なキリスト教信者であり、神のお告げで子供をたくさん授かったと身内に話していたという夫婦。
こうして虐待するのも神のお告げがあったのでしょうか。
それとも、自分が神になり、言うことを聞かない子供の自由を奪ったのでしょうか。
子供の自由な行動や発想を阻害することが神の思し召しとはとても考えられません。
フェイスブックや動画を利用して、幸せな様子を投稿していたこの夫婦。
はたから見れば幸せそうな大家族だったに違いありません。
ですが、蓋を開ければ子どもたちに想像を絶する用な虐待を続けていました。
これを知った周囲の人のショックも計り知れないですね。
この夫婦に正当な裁きが下されることを望みます。